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2014年6月7日土曜日

野生の思考

 「Impasto | インパスト 厚塗り 町村勝己」展が中央区八丁堀のギャラリープラグマタで始まっています。今回も隙を縫うようにして展示を見てきました。プラグマタは当店の1つ上の階にあるので、思い立ったら、それこそ一陣の旋風のように見て帰ってくることができるのです。ただ小さいビルですので、あまりに急激なモーションは、打撲や建物の損壊を誘発するおそれがありますので、くれぐれもご注意くださいませ。
 展示タイトルの通り、町村さんの作品の特徴は器にごってりと盛られた化粧土です。とはいえ、くどい感じはなく黒の素地がむしろすっきりとした感じを与えます。が、実はその素地も黒く化粧を施されているのだそうです。幾重にも塗られた土の厚みが、持った時に手に跳ね返ってきて、心地よい持ち重りをもたらします。用の器の具象性とオブジェの抽象性を兼ね備えた、絶妙な存在感を持った作品です。
 
 写真は店内準備中の時のもの。完成形は実物でご覧いただきたく思います。身の廻りにあるもので装飾して、展示の世界観を表現するオーナーのペトロスさんの言わばブリコラージュの手腕が楽しめます。







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