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2014年6月7日土曜日

開放系

 昨日は開店前に、仕入とレジャーを兼ねて、東京古書会館で開催中の古書即売会へと行ってきました。人はなぜこんなにも古本を購入しないではいられないのか、と思い悩んでしまうほどに、山積みの本を買い込んでいる姿を多数目撃しました。きっとすべての人が買った本のすべてを読むわけではなく、むしろ一度も目を通されることのない本も多く存在するのだと思います。甚だしい無駄遣いのような気もしますが、これはどこか、インターネットを特に見るでもないのに、いつまでもつなぎっぱなしにしている状況に似ていると思いました。デジタルであれアナログであれ、とりあえずいつでもアクセス可能の状態にしておいて好きな時に接続できるようにしておかなければ気が済まないみたいな。それは電力の浪費であり場所塞ぎなわけですが、当人にしてみれば、自分の中にある外部との連続線を切断したくないという、なんとなくの心持ちがあるのだと思います。
 というわけで、当店も開かれた外部として皆さまに多くのアクセスをいただきたく思っているのですが、端からは閉じてるのか開いてるのか、よくわからない有様です。店自体はたいてい開いておりまして、鋭意営業中です。雨の日の暇つぶしに、ぜひお越しください。

『ブックストア ニューヨークで最も愛された書店』
リン・ティルマン 宮家あゆみ訳 晶文社
2003年1月30日初版 帯 
かつてN.Y.に存在した独立系書店の顛末記
SOLD OUT

『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』
ジェレミー・マーサー 市川恵里訳 河出書房新社
2010年5月30日初版 帯 カバー溝凹みあり
「見知らぬ人に冷たくするな変装した天使かもしれないから」
がモットーのセーヌ川のほとりの書店の話                             SOLD OUT     

『オデオン通り アドリエンヌ・モニエの書店』
アドリエンヌ・モニエ 岩崎力訳 河出書房新社
2011年6月30日復刻新装初版 帯
ジョイス、ヴァレリー、ベンヤミンらが通った伝説の書店
SOLD OUT











 
 
 

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