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2014年6月9日月曜日

センター

 以前、このブログでAKB48の総選挙の投票権利を得るために、3,150万円分のCDを購入した人の話をしました。結果を見ると、その人が推挙するメンバーはどうやら21位にランクされたようです。購入額から類推すれば、より上位にランクインさせることも可能であったかと思うのですが、票を分散させたのか、投票券のあまりの枚数に期限に間に合わなかったのか、そもそもこの話が都市伝説に過ぎなかったのか。人が好きでしてることをいちいち詮索するのもどうかと思いますが、この方は戦いを終えて今どんな心持ちでいるのでしょうか。目論み通りにことが運んだ充実感か、しょせんは虚構に過ぎない世界に加担してしまった空しさか、こんなことなら古本屋でも開業していればよかったかなと思っているかもしれません。
 この店、住所は中央区ながら、今はまだ中央の華やかさは微塵もありません。周縁も周縁、研究生でさえないかと思います。ただ、いつの日か3千万ほどのお買上げがあれば、古書業界の選抜メンバーとなりうるかもしれませんので、来るべき時に向けて精進あるのみです。


 
『悲しき熱帯 上下』
クロード・レヴィ=ストロース 川田順造訳
中央公論社 1990年上13刷下10刷    
帯 背ヤケ              
西欧中心主義を相対化させ、構造主義の出発点となった名著
SOLD OUT

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