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2014年7月31日木曜日

ゴミと断片

明日8/1(金)は仕入のため14時からの開店です。
なにとぞご了承くださいませ。

 本日は開店早々に店内から溢れるほどのお客様(3名)においでいただきました。ありがとうございます。内お一人は近くにお勤めで、昼休み中に立ち寄ってくださったとのこと。八丁堀というほぼ完全なビジネス街において、古物商などというのはどう見てもアウェーの業態なのですが、こうして勤めの方が足を運んでくださるのは嬉しいかぎりです。
 そして仕入廻りのますく堂増田さんとそのご友人までもがご来店。増田さんはいったい何を買い付けたのかすごい大荷物で、もはや荷物と増田さんの区別がつかないぐらいでした。お連れの友人は、外国文学とインディペンデントの出版社に精通していて、濃密な情報をたくさん提供してくださいました。いながらにして情報が手元に集まる時代ですが、自分ひとりで収集する情報は傾向が単一になりがちで、すぐに脳内の収まるところに収まって、簡単にデリートされてしまいそうです。その点、人の口から聞く話は、好みの取捨選択を超えて耳に入ってくるので、多様性を帯びたまま他の情報と交差するのを待機している気がします。
 当店もなるべく収まりが悪く、一見すると意味不明の商品をもっと集めたいと思っております。そうしたものが、ある日誰かに拾われるのを見届けるのも古物屋の冥利ではないでしょうか。ゴミ捨て場みたいな店だなと言われそうですが。

MADE IN USAのクリップ
6,8×4,1センチ
SOLD OUT
リングマネー
ケルト B.C.5世紀頃
2,8×2,5センチ
SOLD OUT

スキーのワックス缶 
1930年代 ノルウェー
高さ5,3径3,5センチ
SOLD OUT
以上、母親に間違って捨てられそうなものばかりを集めました。気になるものがございましたら、メール又はお電話でお問合せくださいませ。

2014年7月30日水曜日

熊と古物

 今日はずいぶん前に仕事場がいっしょだったEさんが店に来てくださいました。いろいろな話題が上がりましたが、常に熊の気配を感じながら敢行されるという山菜採りの話が印象に残りました。とある山のとある場所が山菜の穴場で、Eさんは近所で宿を営む知合いの誘いで毎年そこに行くとのこと。そこにはウドやコゴミやタラノメやらが自生していて、そんなのはやはり栽培ものとは味の濃さが段違いなのだそうです。穴場というからには、人の出入りが少なく手つかずの箇所が多いわけですが、それというのが、どうやらそこが熊の縄張りであるということらしい。その区域に入り込むと、あきらかに熊のものと分かる糞が落ちているし、そもそも唸り声がずっと聞えているのだそうです。命を賭けるに値するほどの美味い山菜ということなのでしょうが、あまりに危険すぎます。
 しかしハイリスクハイリターンは世の常ですから、古書でも古道具でも、いいものを入手するつもりならば、賭け金をそれだけ大きく張らなければいけない。もし椎の木社やボン書店の詩集、李朝白磁の筒盃や平安仏がお手頃価格でごろごろ売ってる場所があったとして、しかしそこに辿り着くまでに何頭もの熊との遭遇を回避しなければならないとしたら、どうでしょうか。どうもこうも、あまりの人の賑わいで熊の方が逃げ出しますね。

『いやいやえん』
中川李枝子さく 大村百合子え
子どもの本研究会編集 福音館
1962年12月25日初版 2001年7月5日第104刷
カバー背ヤケ              
熊と子供たちの驚異の遭遇を描く
 『やまのこぐちゃん』所収     
    500円    






2014年7月29日火曜日

潤三が来た

 ジュンゾーがキテるらしいという噂はちらほらと耳にははさんでいました。ここに来て噂が実体化しつつある証左を二、三のブログ記事で見かけました。そのうちのひとつが、先日伺った古書ますく堂の増田さんの記事です。『親子の時間』という庄野潤三のアンソロジーが岡崎武志編纂で夏葉社から出版されたとのこと。岡崎氏は古書界隈では名の通ったライター・書評家、夏葉社は絶版入手不可の文芸書の復刻や読書家のツボを突く出版物を出す社員ひとりの版元です。
 庄野潤三はいわゆる第三の新人と称された一連の作家のひとりです。こうしたジャーナリスティックな呼称は、作品の概観や雰囲気はある程度伝えますが、書かれたものを個別に味わうと途端に無効になります。庄野潤三の文章は、たとえばよく知られた『静物』なんかを読むと、「」の会話文や改行が多くて紙面が白々としており、難しい言い回しも出てこないし、政治的な葛藤や思想転向のシーンも描かれません。イメージの中にあるいかめしい文学とはずいぶん違う。それでいながら、純度の高い童話か詩でも読んだような気持ちになり、すごい小説を読んでしまったと感じます。同じ第三の新人に分類される小島信夫のすごさとは全然似つかない。
 ごく簡潔な言葉の連なりが、どうしてこんなに面白いのかが何度読んでも分からない謎の作家、庄野潤三こそが今年度下半期の日経ヒットランキングの大穴ではないでしょうか。



当店の庄野潤三在庫です。微温的と評されますが、
研ぎ澄まされた文体は、けっこう厳しいのです。 


















 

2014年7月25日金曜日

炎熱の詩

 本日15時現在の八丁堀の気温は34℃を少し超えたぐらいです。岐阜の多治見が39 ℃ですから、比較的涼しいとも言えますが、おいそれとお越しくださいとは言い兼ねる状態。店内はもちろん冷房完備ですが、ここ数日のなかではクーラーの効きが悪いように感じます。生命の危険を感じるので、設定温度も時間毎に低くなってきており、地球へのやさしさは皆無に近いというのが現状です。むしろこれほどまでの灼熱を生み出す地球に対して、いい加減にしろと悪態をつきたくなるのが本音です。地球には地球の言い分があるのは分かっていますが、このままでは落としどころも見つからず、話し合いは平行線をたどるでしょう。
 仕入に廻って、割と面白いかもしれないと言い得る可能性の商品がいくつか入荷しています。いろいろ見ていただきたいのですが、もう少し涼しくなってからの方がいいですね。いまどきは朝から晩まで暑さが全開ですし、残暑もいつまでもしつこいですから、本格的な涼しさの到来は10月下旬ぐらいでしょうか。それまで店に行くのは控えると言われると、当店には別の意味で危険が訪れますが。


暑いと青いものに惹かれます。
染付け各種。        
前列左:紅葉文碗 江戸後期(SOLD OUT) 右:伊万里網目文小碗 江戸中期(SOLD OUT)
中列:伊万里孔雀の羽みたいな文様の飯茶碗 江戸後期(SOLD OUT)   
後列左:ベロ藍小皿 大正時代(SOLD OUT)              
台上左:紅葉文蕎麦猪口 江戸中期(SOLD OUT) 台上中:格子文蕎麦猪口 江戸後期(SOLD OUT)
台上右:網目文のぞき猪口 江戸中〜後期(SOLD OUT)      

気になるものがございましたら、
お問合せくださいませ。    

 

2014年7月23日水曜日

風と逆光

7/24(木)・25(金)は仕入のため14時頃の開店となります。
よろしくお願いいたします。

 古書の業界では、俗に「古ツアが来るまで開業と言うな」と伝えられていますが、その意味で、当店も昨日ようやく真の開店日を迎えることができたと言えます。7月22日火曜日午後3時20分頃、日本全国の古書店探訪の顛末を詳細に綴ったブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の著者、小山力也氏にご来店いただきました。且つ、ブログに当店こと書肆 逆光の素晴らしい紹介記事をアップしていただいております。
 氏は、とつぜんフレームインするかのように店内に入ってこられて、軽やかに本を浚い、風のように去っていかれました。バルザックのようだと評される店内描写がどこから生まれるのか、氏の挙措からは見て取ることはできませんでした。しかしアップロードされた記事を見れば、店主よりも詳しいと言わざるを得ない、商品や什器の正確な位置情報が記されています。その図抜けた空間認識能力は、ほとんど往年のジネディーヌ・ジダンに比肩すると言ってもいいでしょう。
 希書1冊を店内から掘り出す「点の目利き」は、おそらく日本にたくさんいるのでしょうが、店丸ごとを短時間で把握してしまう「線や面の目利き」は、きっと相当少ないのだと思います。こういう方に楽しんでもらえる店をつくることが、この時勢に実店舗を構えた者の喫緊の課題の一つでしょう。古本屋として古道具屋としてテニス部キャプテンとして、いったい何ができるのか、これから真剣に取り組んでまいります。

古ツアさんの脅威の再現能力を堪能するために、
ぜひ一度お運びください。          






 

 
 

2014年7月22日火曜日

ブックマウンテン

7/24(木)は仕入のため14時頃の開店予定です。
何卒ご了承くださいませ。

 昨日は大きな段ボールに10箱程の蔵書の持ち込みを承りました。現在当店の机まわりは本に埋まっているので、端からは古本屋のように見えるかもしれません。もちろん実際に古本屋ですので、そう見えていっこうに差し支えないのですが、それらしく見えるというのは、割に気恥ずかしいものでもあります。
 値付けを早く終えて棚に並べたいところですが、硬軟混ざっていながら筋が通っている蔵書の山を見ていると、その方の人となりが浮かび上がってきて、面と向かって話をしている気分になり、手が進みません。もっとクールかつビジネスライクに業務を遂行しなければいけない局面であるのに、「本も人なり」というのか、その人の歴史を言葉なく語る本の山を見ているだけで楽しくなってしまうのです。
 古本屋の親爺さんが、薄暗い店内でいつも本に埋もれてムスッとして見えるのは、実はその喜びを噛み殺した表情なのかもしれません。さもなければ痛風の痛みを必死に我慢しているのでしょう。業界の付き合いで酒席が重なったうえに、不規則な生活が祟ってとつぜん尿酸値が上昇したのです。しかも薬箱にはロキソニンの常備も切れていた・・。気をつけなければいけません。



感傷に浸ってないでさっさと片付けますので、一時の
    散乱はご容赦のほど。いい本が写り込んでいます。  

2014年7月19日土曜日

ガリグレ

 先日初めて食べたガリガリ君のグレープフルーツ味の完成度の高さに、度肝を抜かれました。世間的には、この件に関して大きく取り沙汰したものを見ていないのですが、何か報道管制のようなものが敷かれているのでしょうか。このガリガリ君、正確には「フルーツなガリガリ君とびだせWグレープフルーツ味」という名が商標として登録されています。セブンイレブンで販売されているのを初めて見かけたのですが、どうやら赤木乳業株式会社と株式会社セブン&アイ・ホールディングスの共同開発商品だとのこと。つまり購入できるのは、セブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートだけなのです。
 ガリガリ君シリーズの味の再現性の高さは、つとに話題にはなっていますが、今回の商品もすごい仕上がりです。一口食べてまず驚くのは、そのグレープフルーツ度の濃厚さです。通常は香料で風味だけをつけたものが多いと思いますが、これはこの手の氷菓子としては異例の50%もの果汁を使用しているというのです。そのため、グレープフルーツの酸味はもちろんのこと、あの独特の苦みまでも再現することに成功しています。そして外皮の黄色いところをガリガリかじっているとルビー色の部分が出てきます。「W」とはこのことを指して言っているのでしょう。そこにはつぶつぶの「さのう」を表したゼリーが入っていて、ぷにぷにとした食感が変化球となって楽しめます。とにかく美味いものを作りたいんだ、という開発魂と職人気質には恐れ入ります。
 梨味が出た年は売切れで入手が困難な状態が続きましたが、今回はできれば食べたい時には、いつも品切れずにあってほしいと思います。ただ、欲望がいつでも金銭と代替可能であることを当然と感じてしまうのも怖いことかもしれません。今年のガリガリ君は、そのことを人類に知らしめる使徒の役割を果たすために生まれてきたのかもしれません。




 
『ロマネスク』写真 名取洋之助 解説 柳宗玄
慶友社 1962年5月15日初版      
函 ビニールカバー 栞仕様の目次
表紙見返し剥がし跡        
SOLD OUT







2014年7月17日木曜日

西池袋にて

7/18(金)は仕入のため14時からの開店です。
よろしくお願いいたします。

 情報化社会という言葉が空々しく聞こえるほどに情報化しきった昨今では、却って「百聞は一見に如かず」という古臭いフレーズが生き生きと甦るように思えます。昨日は開店前に西池袋に店舗を構える古書ますく堂へ行ってきました。
 最寄駅はJR池袋駅か西武池袋線椎名町駅です。私は池袋からアプローチしましたが、グーグルマップでは複雑だと感じる道順は、実際に歩いてみると迷いようはないほど簡単です。立教大学沿いの通りは広くきれいに整理されており、歩道は自転車道ときっちりと二分されて、とても歩きやすい。道路を挟んだ向かい側の立教の施設が途切れたところで、左折して小径に入り込み、少し歩けば、ますく堂の店舗が見えてきます。いろんなメディアで取り上げられ、マニアックと分類される人たちの間では「とにかく凄い」とかなりの頻度で口の端に上る古本屋ですが、何が凄いのかはやはり現物を前にしなければ分からないものです。
 ここは、今月初めにスナックの居抜き物件から画廊の隣の小料理屋めいた場所に移転してきました。以前の場所も古書界隈の一部からは伝説的に語られていますが、今回に至っては、既にはじめから神話性を帯びていると言っても過言ではありません。これが店主の増田啓子さんが醸し出す徳によるものなのか、土地が持つ得体の知れない力によるものなのかは分かりません。とにかく情報を総合して頭で想像しているのと、実際にこの空間に身を置くのとでは、体験の質がまったく違います。店に行って、なにか1冊でも本を買うことをおすすめします。
 こういう店が世界に存在することの幸福を感じられるか感じられないか、人間はその2種類に分けられるのかもしれません。
 
 


味わいがあるという言い方では表しきれない店構え。

入って左手。さまざまな種類の棚にさまざまな本が
             並ぶ。奥のスチール棚には詩書や本に関する本が多数。                    

右手側。掘り出し欲望をがぜん刺激せずには
おかない陳列。             

目には見えない何かが漲っている。


ここも漲ってます。

 小上がりの畳が居心地よさそう。何時間でも
     何日でも何年でもいられそう。          

2014年7月16日水曜日

幸甚に

発行人:鈴木賢志 編集人:竹本健一 発行所:株式会社三栄書房 FUDGE8月号のGive me Little MoreのShopコーナーに当店、書肆 逆光を掲載していただきました。
 
 誌面では店内の各箇所の写真を断片的に配置構成して、さすがの編集の妙でFUDGE風に素敵に仕上げていただいております。これが、この店をいちばんよく知っている人物、つまり店主の私にとっては、嬉し恥ずかしということなのですが、身悶えするほどの馬子にも衣装ぶり。
 この違和感、たとえるのは難しいのですが、強いて言えば、ソフィア・コッポラのヴァージン・スーサイズの3番目の妹役に泉ピン子が抜擢されたという感じでしょうか。
 というより、2時間並んで入ったパンケーキ屋のおすすめメニューが岡本信人の摘んできた
雑草だったという方が分かりやすいかもしれません。どちらでもいいのですが、写真の方がいいと言われぬよう精進を重ねるしかないという話ですね。


 FUDGEのこのページは馬喰町のドイツ雑貨店マルクトを経営する塚本さんが担当されているのですが、左の店舗紹介のキャプションなんかも、ずいぶんと魅力的に書いていただいております。
恐縮と感謝の念に堪えない今日この頃です。




誌面に写っている数字箱の辣腕デザイナーに依頼したDM。
           文庫サイズであれば、帯に使える長さです。店でお配りしてます。       


2014年7月15日火曜日

妄想快速

7/16(水)は仕入のため14時の開店です。
   18(金)も仕入のため14時の開店です。
よろしくお願いいたします。


 千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で7/15〜9/15まで開催の企画展示「弥生ってなに!?」を見に行ってきました。現時点での弥生文化の研究成果を発掘物や復元模型などでレイアウトした楽しめる展示です。
 佐倉駅に向かう京成鉄道の快速の車窓から、青々と広がる水田とその彼方に印旛沼が見えるのですが、その様がいかにも豊かな土地という印象をもたらします。実際、佐倉には各時代ごとの重要な遺跡が見つかっており、関東の中でもことさら濃厚な歴史の層を重ねて発展したことが伺えるのです。
 駅から通称歴博までは歩いて15分。今日の陽気ではけっこう汗ばむ距離ですが、モサモサに茂った緑とどこからか感じられる水の流れる気配が気持ちよく、気にせず歩けます。歴博は佐倉城趾の一角に建てられていて、坂の上の小山のてっぺんに位置しています。下には水が流れるお堀があり、かつては鬱蒼としていたと思われる木々がお堀に囲まれるように生えています。樹齢数百年はありそうなケヤキにアオバズクがつがいで寝ているのをおじいさんが撮影していました。

 さて、一個の大人たる者、博物館や美術館に来てまで生涯学習だとか心の洗濯などと世迷い言を言ってはならないでしょう。こうした場所にわざわざ来る目的はただ一つ、盗んでも自分のものにしたい(by洲之内徹)展示があるかどうかを確認するためです。
 ショーウィンドウがとつぜんランボルギーニカウンタックのドアみたいにスライドしだして、「ご来館の皆さまにタイムサービスのご案内です。ただ今から1分間、展示物のうちでお好きなものをお一つのみ差し上げますので、どうぞ奮ってご参加下さいませ。」というアナウンスが流れたとしたら、自分ならば何を持ち出すか。目を常にその緊張状態に保って館内を見て廻る覚悟が必要です。
 今回の歴博では迷わず、宣伝のアイコンに使われている青森県砂沢遺跡の土偶を持って帰ります。これが東京国立博物館あたりだと、なかなか一つには決められず、せめて3つにしてもらえませんか、とトーハクの広報室に電話しそうになります。
 皆さまが今までどんなものを持ち出してきたのか、拝見する機会がありましたら嬉しく思います。もちろん妄想の話ですが。

 
 

国道の脇道を通って歴博へ。
なんてことのない通りですが、新興住宅地には
ない土地の雰囲気があります。       

茅葺きの家がありました。


歴博下に育つ木々。
お堀。流れがあります。

歴博敷地内。自然が豊かな証でしょうか。

国立歴史民俗博物館入口

帰りにこんな商店を見つけました。

2014年7月14日月曜日

夏サマー

 「暑いと言ったら1回100円」の罰ゲームを課したら、すでに小国の国家予算分ぐらいは徴収されているはずのここ数日の当店ですが、店にはもちろん冷房機器が設置されておりますので、安心してお越しください。
 とはいえ、ここにくるまでの道中が危険です。林立するビル群からの放射熱をかいくぐるようにして、似たような区画に惑わされながら、ようやく当店にたどり着く頃には熱中症の初期症状を発症している可能性もあります。それだけの危険を冒してまで来るに値する店であるのか、果てしのない自問自答にやがて睡魔に襲われる店主。夏はほんとに危険な季節です。
 
 
 
 
麦藁筒盃
高さ6口径4,5センチ
昭和頃の若い麦藁ですが、筒はやっぱり良いです。
冷酒に合いますが、コップ酒派には全然物足りない
でしょう。                  
まだ土見せもきれいです。
味はまだほとんど付いていません。
SOLD OUT



瀬戸盃
高さ4,3口径6,8高台径3,1センチ
明治時代頃
SOLD OUT




2014年7月10日木曜日

高回転振動

明日は仕入のため13時頃の開店です。
よろしくお願いいたします。

 特に書くことがなければ、べつに無理してアップすることもないブログですが、それでも何かネタはないかと一応ヤフーニュースなんかを見てみます。
 「ダンス規制 見直し視野」「ビール飲める書店 注目の理由」「林家ぺー ブログで事故謝罪」「囲碁雑誌の妄想対局が話題に」「植物は虫の咀嚼音を聞いている?」
 事件のない日はない、というより、あらゆる出来事が事件として各種メディアの俎上を通過していくという感じでしょうか。中で少し気になったのは、「ライブで頭振りすぎ脳出血」という話題。ドイツ北部ワッケンで開催されるヘビーメタル音楽祭、オープン・エア・フェスティバルでの出来事。出演したモーターヘッドのライブの際、あまりに激しくヘッドバンギングした50歳のドイツ人男性が頭痛を訴え、後日医者から硬膜下血腫であると診断されたとのこと。手術による血腫の除去で頭痛はなくなったそうですが、脳へ直接にダメージを与える身体運動を誘発する楽曲を作り続けるモーターヘッドは、やはり恐るべき存在ですね。レミーのダミ声を聴いて、クラシックコンサートの会場にいるようには人間は振る舞えないはずです。一目見て、物欲の箍が外れてしまうような商品を当店も扱ってみたいものです。

斑唐津陶片 
口径12,3×8,5センチ 高台径4,1×4,4センチ
水色に上がった斑釉。降りものが汚く見えるかも
しれませんが、現物は乾いた感じでさほどでもない
       と思います。ひっつき跡あり。                




SOLD OUT







2014年7月9日水曜日

転生

明日7/10(木)は仕入に行ってまいります。14時頃の開店になりそうです。
次の日7/11(金)も仕入です。13時頃開店の予定です。
よろしくお願いいたします。 

 ブラジルを見習わなくちゃ!と昨日のブログで表明したところ、待ち受けていたのは非情な結果。ブラジル都市部では怒り心頭の一部サポーターによって、放火や略奪が行なわれているという。尻馬に乗って八丁堀で暴動を起こすわけにもいかず、それならドイツのやり方に倣えばいいのかというと、そんな安手の転向をする気はない!と少しは気骨のあるところも見せたいところ。
 ということで、まずは予定通り仕入に行ってきます。そして4年後、生まれ変わった姿を皆さまにお見せしたい・・と、まさかそんな悠長なことを言ってる場合ではないので、明日お店でお会いしましょう。お待ちしております。


『悲しいだけ』藤枝静男
講談社 1979年5月14日第四刷
函、本体少ヤケ


600円