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2015年1月7日水曜日

円環構造

明日8日(木)は急遽、仕入の用が入りました。
15時頃の開店となります。
9日(金)も仕入です。14時から開店いたします。
なにとぞご了承くださいませ。

 日本橋茅場町の森岡書店にて開催中(1/5〜10)の蚤の市には、皆さん、足を運ばれましたでしょうか。森岡書店内に10の業者が集って、見どころのあるものを並べています。森岡さんの空間に置いてあるとなんでも良く見えますから、散財を警戒するあまり行くのを取り止める人もいるかもしれませんが、昼ご飯を2週間ゆで太郎のわかめそば(360円)だけにしてでもお出掛けすることをおすすめします。主宰は堤純一氏。自身、アンティークのディーラーであり、またこうしたイベントのコーディネートも手がける方です。その公平無私な態度から、ときに天使のようだと言われる人ですが、だとしたら森永のエンゼルみたいなのではなくて、ミカエルとかガブリエルといった上位階層の天使に違いありません。
 森岡書店を出たら左に折れて道沿いに歩き、新亀島橋に行き当ったところで左折、橋のたもとに味わいのあるビルがありますが、その5階にギャラリーMAREBITOが入っています。大江戸骨董市に自作のメトロノームを並べているのをご存知の方も多いでしょう。MAREBITO さんでは森岡書店蚤の市に合わせて、〔便乗〕古道具市を開催中(1/5〜9)です。築半世紀以上のビルでエレベーターがないのですが、店内から眺める外の風景はパリ15区のアパルトマンから見下ろすセーヌ川のように素晴らしく、肉体を駆使した労に見合うものです。パリに行ったこともないのに断言するのは憚られますが、おそらくそんな感じに違いありません。
 元の道に戻って八丁堀方面に歩いていくと、カワイイブレッド&コーヒーがあります。自家製パンとコーヒーの店ですので、ここでひといき入れるのをおすすめします。かなり旨いパンとコーヒーを出します。
 ここまで来たなら八丁堀交差点を渡って、当店の入るビルまでぜひ足を運んで下さい。3階にはプラグマタというギャラリーがあり、ギリシャ人オーナーの研ぎ澄まされた審美眼で選択されたものが並んでいます。当今の生活工芸とは二味か三味ぐらいは違う作品を見ることができます。その下に当店、書肆逆光があります。よく分からない品揃えに思われるかも知れませんが、店主も同じことを思っているので、そのあたりを共有できたら嬉しく思います。
 ビルを出て左折、突き当たりをまた左折してずんずん直進すると、そのうち曲がり角に神話的名店中華シブヤが見えてくるので、パンとコーヒーで物足りなかったら、ここでチャーハンや焼きそばなどを頼むといいでしょう。シブヤを右に曲がり首都高下をくぐると都営浅草線宝町駅の出入口があります。地下鉄で東日本橋駅まで行き、B1出口を出て直進、横断歩道を渡った先の路地に入ると、中央区東日本橋の奇跡、No CONCEPTが見えてきます。No CONCEPTさんはアンティーク雑貨とヨーロッパテイストの古着を扱っており、物の配置の妙味は一見の価値ありです。
 そこから清洲橋通りと新大橋通りを歩いてくれば、再び茅場町に戻ってこられます。年明けの冷たく乾いた空の下を延々とループし続けるのも一興ではないでしょうか。ついでのお立ち寄りをお待ちしております。



 

一見するとオフィスだけの街に、結構いろいろな
  店が点在しています。それがつながって線になりつつ
  あります。                   


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