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2015年3月30日月曜日

死を欠くのか、詩を書くのか

ある詩の話では
毛を一本手のひらに落してみたといふのです
そして
手のひらの感想をたたいてみたら
手のひらはしらないふりをしてゐたと云ふのですと
                    -----------------尾形亀之助 


 28日(土)に『詩について・対話篇』の第二回が当店にて開催されました。いずれ世を動かす俊英たちが集う、さながらマラルメの火曜会のごとき会合です。ただし店主は前回と同じく、端っこで菓子をぼりぼり食べているだけの存在ですので、残念ながら俊英と呼ばれ得る立場にはありません。
 この手のイベントは始めの勢いこそ良くても、徐々に初期衝動が薄らいできて、二回目以降は永久に開催されなかったりするものですが、主宰の古溝さんの素晴らしい采配により、当初の目標である隔月開催がきっちりと実現しました。参加人数こそ減りましたが、今回初お目見えの方が三人もいました。うち一人は当店のお客様で、イベント告知を見て興味を持っての参加表明。てっきり見学のみかと思いきや、なんと詩を一篇書き上げてきました。ほとんど初めてという詩作で歴戦の猛者たちから批評を受けようとする、まるで宮崎アニメの主人公が持つような真っすぐな勇気に心打たれました。
 それにしても詩に限らず、写真、陶芸、絵画、彫刻、音楽、ダンス、かっぽれなど、何かを表現しようという人は、この世にずいぶんたくさんいるものです。当店がそうした人たちにとっての、シティ・ライツ・ブックスと談話室滝沢の中間のような存在となることができれば、それは望外の喜びです。


後列左から
『マラルメ詩集』鈴木信太郎訳 創元社 
1949年6月20日初版 カバ欠 600円
『パリュウド』アンドレ・ジイド 堀口大學訳
第一書房 1932年6月20日普及版初版 
シミ 背痛み 400円
前列左から
『象徴主義運動の文学運動』アーサー・シモンズ 前川祐一訳 
冨山房 1993年7月14日初版 帯 500円
『テスト氏』ポール・ヴァレリー 粟津則雄訳
福武書店 1990年6月15日初版 450円
『楽しみと日々』マルセル・プルースト 窪田般彌訳
福武書店 1990年1月30日3刷 600円








 

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