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2015年4月27日月曜日

敗残の人

台東区根岸にある「そら塾」という古民家を改装したスペースで、
岡部文と吉田伊豆による写真と町と古道具市「そらのいち」』という
イベントが行なわれています。
どういう事情によるものなのか、5/2(土)に主宰の吉田伊豆氏と私めが対談するコーナーが
設けられております。恐ろしい時代になりました。
お時間がございましたらお運びくださいませ。


 昨日は乃木神社の骨董蚤の市に出店、久々の行商でした。結果は惨敗。かつて体験したことがないほどの負けっぷり。人間存在を根底から覆すような売上げ。一から出直そうにも未だ一のままなので、もはやどこから出直していいのか分からない状況。物販全体が厳しいなかで、不要不急品の古物を売るのはやはり簡単ではないのかなー、と諦めムードに支配されかけた矢先、お客様からこの土日に開催された「京都ふるどうぐ市」の体験談を聞くことができました。なんでも、入場に長蛇の列を成して並んでいたお洒落女子たちが、開場するや否やズドドドと地響きを立てながら駆け込んで、店先に並ぶ古物を奪い合うように買っていたとのこと。水原希子的な人たちが鶏龍山の徳利や吹き墨の初期伊万里なんかを、われ先にと買い上げていったのでしょうか。
 古物もやり方によってはまだまだ売れるんだと知って、がぜん勇気が湧いてきました!というのはウソで、その話と目の前の現実との落差を思い知らされて、むしろ愕然。時代に取り残されているのか、時代が自分に追いついていないのか。明らかに前者の気がしますが、時代というものが本当に廻るものならば、どこかの時点で合致するときがくるかもしれません。という、とってつけた慰めを胸に秘めて今週も頑張ります。よろしくお願い致します。
 


長い旅から帰還したお客様からのいただきもの。
ヨーゼフ・ボイスのポストカードとリッタースポーツチョコ。
     今日の涙の塩辛さをチョコで中和し、ボイスのように         
ラディカルに生きよ、というメッセージでしょうか。    

 


 


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