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2015年9月7日月曜日

怒りの葡萄

11日(金)は仕入のため開店が14時頃になります。
13日(日)は富岡八幡宮の骨董市に出店いたします。
どうぞよろしくお願い致します。


 天気予報サイトによれば、昨日の朝の東京の湿度は96%。ほぼ水中にいるのと等しい状態ですから、肺呼吸で生きる人間にとっては由々しき事態です。そんな中を4時起きして、江東区富岡一丁目にある富岡八幡宮で開催される骨董市に出店してまいりました。
 21世紀の初めの頃に、買い手としてずいぶん通い詰めた記憶のある市ですが、なにかしら計り知れない因果の法則によって、売る側に回ることになったのでした。ぼんやりとカートを引き摺り茅場町から東西線に乗り込んで、門前仲町で降りてヒグチ薬局の看板が見えてくるあたりから俄に緊張を催してきました。なんだか百戦錬磨のベテランばかりの場所に、ノコノコと素人が迷い込んだようなアウェー感に苛まれて、足取りが重くなってきました。とはいえ、モジモジしていても始まらないので、受付を済ませて荷解きをして陳列して、あえて場慣れした風を装い、空を見渡して薄笑いを浮かべたりしました。しかし下が砂利で居場所が定まらない感じがして、いつまでも経っても落ち着かず。それでも意想外に多くの方に見ていただき、売上もまあまあでした。
 あくまでまあまあであるにも関わらず、どういう心の働きによるものか変に強気になってしまい、あろうことか帰りにまたもや浅草のフルーツパーラーゴトーに立ち寄ってしまいました。その日のオーダーは「ルビーロマンの入った5種のぶどうのパフェ」1,680円(税込)。意味不明の豪気ぶり。手元の金を使い果たさなければ気が済まない石川啄木的妄念か、優雅な生活こそ最高の復讐であるという安井かずみ流心性に取り憑かれたとしか言いようがありません。どちらにしろ、パフェはおそろしく美味いものでしたが。
 というわけで、今週もよろしくお願い致します。


久しぶりの富岡八幡宮。曇り空。

てっぺんの巨大な葡萄がルビーロマン。

小山雄之輔本房
「火の用心と身の要慎」のチラシ
700円(残り1枚)

葡萄と甘酒の食べ合わせは良くないようです。
牛肉となまず、さつま芋と赤蛙もダメ。   
気をつけましょう。            



 
 

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