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2015年12月9日水曜日

凄まじき哉、人生!

12/25(金)〜29(火)は切ないぐらいに楽しいお買い物イベント
八丁堀バザール』を開催!しかも25(金)・26(土)はクリスマスシフトとして
21:00まで営業いたします。振る舞いワインもご用意いたしますので、
一杯飲んでから帰るつもりならば、ぜひ書肆逆光で!

11日(金)は仕入のため15時頃の開店です。
13日(日)は富岡八幡宮の骨董市に出店いたします。
15日(火)・16(水)は仕入のため休業いたします。


 先日の日曜日は久しぶりに大江戸骨董市への出店でした。しこたま儲けてビルごと買い上げれば、月々の家賃の支払いから解放されるじゃないか!といった夢物語は禁じ手にして、ひたすら堅実に現実的に売りに徹するというのが、今回の作戦です。というか、本来当店にそれ以外の作戦は存在しないのですが。
 荷解きをして陳列を終え、さて三箇日の目黒不動尊並みの人だかりができるか、と身構えるも皆さん素通り。どうも行き交う人々からあまり買い気オーラを感じることができません。これは商品構成を誤ったのか、はたまた年末商戦前の買い控え意識が働いているのか・・などと暫し自問自答を繰り返します。見てくださる方は「不思議なものを扱ってらっしゃるのねえ」とか「マリファナを吸っている人間が集めたかのような品揃えだ」といったことを口にされます。ポジティブシンキングモードに脳内を変換させれば、いくらでもいいように解釈できますが、実のところわけの分らない業者だということなのでしょう。
 いつにも増して家族連れが目立ち、手を引かれて歩く小さい人たちも、目に入ってくるあちこちに並ぶものに興奮して、パパやママに向かって何やら言っています。
「堀の手であっても、見所があれば問題ないよ」
「ものが無いとはよく言うけど、結局はその人次第だよね」
「クリスマスプレゼントは神護寺経経帙の組紐がいいな」
自己流で読唇したところ、どうやらそんなことを口にしているようでした。微笑ましい光景に暖まった心と吹き抜ける不景気の寒風で、プラマイゼロの停滞前線が発生したかのような行商なのでした。
 それでは今週もどうぞよろしくお願い致します。


今日は店内写真1枚だけです。気になって仕方がないといったものがございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

ファイバー製の箕、漆桶、鍛鉄の燭台、越後縮 sold out   
文机の天板 sold out、鏃 sold out、縄文土器片などが写り込んでいます。

箕は素材がケミカルなのに、縁が竹の野田口仕上げで
擦れ味も抜群という謎めいた品。燭台はこの高さが
珍しいですね。約73センチあります。漆桶もよくある
どっぷりと漆に固められたものではなく、樹皮の表面が
白く粉を吹いたようになって表情があります。赤石山脈
の麓あたりから出たものだそうです。        


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