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2017年1月16日月曜日

大寒爆弾

20(金) 仕入のため14時開店
22(日) 乃木神社骨董蚤の市に出店

28(土) 「第10回 詩について・対話篇」開催のため16時半に閉店

2/17(金)〜21(火) 墨田区曳舟RIGHT END ROOMにて「古物を壁に展示する企画展」を開催

インスタグラムで商品を紹介しております→👃


 連日の報道で最強寒波の襲来を煽りすぎたのか、大江戸骨董市の人出はいつもより少なめ。その寒い中をお運びくださった方々には感謝を申し上げます。それにしても、最強と言うからどれほどのものかと思えば、やはりその名に恥じぬ寒さでした。あったかインナーを重ね着、タイツを3枚にレッグウォーマー、靴下5枚重ね履きの冷えとり仕様のうえに体の各部位にホッカイロを貼り付けて臨んだからいいようなものの、そうでなければ度々襲い来る睡魔に負けて、そのまま目を覚まさなかった可能性もありました。備えあれば憂いなし。などと、何かしらいつも憂えている身で言えた義理でもありませんが、お蔭でなんとか生き延びました。
 さて、不景気に不景気の重なる2月度の月次対策としまして、NYよりツーシーズンは先を行ってるとの声も高い世界の情報発信基地、墨田区曳舟の『RIGHT END ROOM』で古物を壁に展示する企画展を予定しております。その名も「古物を壁に展示する企画展」という割とそのままのイベントタイトルです。随時詳細をアップしていきますので、なにとぞ上記日程のいずれかに、今のうちから空きを確保していただければ幸いです。
 順番は前後しますが、今月28(土)には爆裂ポエジーイベント「詩について・対話篇」が開催されます。八丁堀のシティライツか、はたまたシェイクスピア&カンパニーを目指しちゃうぞ♡と素頓狂な意気込みで始めたこのイベントも今回で10回を数えることとなりました。詩人のイベントなどというと、穀潰しが集まって何かよからぬことでも企んでいるのではと思われがちですが、詩を持ち寄ってお互いの書いたものを批評し合うという、実に清らかで健やかな集いなのです。実作はしていなくても、どんなものだか覗いてみたいという方も歓迎です。上記リンクから詳細をご覧ください。
 では、今週もどうぞよろしくお願い致します。

探せばおもしろいものが見つかりそうな予感を漂わすことに
日々心を砕いています。ご来店をお待ちしております。   








2017年1月10日火曜日

緑の杜の青いカバ

13(金) 仕入と所用のため営業時間は13:30〜17:30になります
15(日) 東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
20(金) 仕入のため14時開店
22(日) 乃木神社骨董蚤の市に出店


 屋号に書肆を冠する割には、何屋だか分からない店を運営して右往左往している人間というのは、地球上に結構な数が存在するものでしょうか。自分もまたその一人ですが、転がり続ける我が暮しの楔となり、初心を思い出させてくれる店が駒込にできたと風の噂に聞いて行ってきました。
 「BOOKS 青いカバ」という店名の古書店(一部新刊あり)がそれで、店主は小国貴司さん。かつてリブロ池袋店で、マネージャー的役職にも就いていたことのある人物です。小国さんとは、まだ自分がカタギの生業に従事してた頃に、月に一度招集される会議めいた集まりで顔を合わせています。役員の猛襲を躱し、いかにその場を凌ぎ、無事生還することだけが課題であった自分に比して、彼は上司に対して発展的な意見を口にし、常にクレバーに振る舞っていたと記憶しています。ゆくゆくは会社を背負って立つ眩しさを発散しつつ、言葉の端々にどこか独立独歩の気風のあるのを感じてもいました。
 商品の主軸は小国さんが好きな文芸のようですが、趣味実用書やコミックなども置いて、ひとりよがりにならない棚を画策中で、町に根付いた本屋を作っている真っ只中といった感じです。10年後に「青いカバか・・。あの頃は初々しかったな。」と言う資格を得るためにも、今のうちに全速力で走って駆けつけなければならない古書店です。


駒込駅から六義園を越えて不忍通りを渡って右。
青い庇が目印。               

気鋭の店主の姿がチラっと見えてます。

チラっ。

棚が全部埋まっていないので、ぜひ素晴らしい本を
持ち込んでください。買取鋭意敢行中とのこと。 


こんな感じです。

カバのカバーをかけてもらえますよ。



2017年1月2日月曜日

悲情の町

3(火) 東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
15(日) 東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
22(日) 乃木神社骨董蚤の市に出店


別世界から戻っただけで万事が終わったわけではない
               ーーーーールイ=フェルディナン・セリーヌ

 遠くへ、信じられないほど遠くへ・・もはや夜の果てまで旅をしなくてはならない、という切迫した思いが胸に去来する新年。とか言いながら、昼近くまで寝てしまったので、すぐ近所の神社へ初詣に行ってお茶を濁してきました。で、その足で爽やか下町探訪へ。都内有数の災害危険地帯に指定される路地から路地を縫って、永井荷風の高等遊民的雰囲気を醸し出してるつもりで歩いていましたが、玉ノ井から鐘ケ淵へ抜けるあたりからは、どちらかと言えば、金八先生的な地方公務員性が色濃くなってたかもしれません。ともかく、テーマパーク的なノスタルジーとは明らかに一線を画す屋並みは、人の心を子供のように弱く柔らかくする力を持っているようです。
 浅草寺に辿り着く頃には前のめりになるほど小腹が減っていたので、2億人はいそうな参拝客に戦きながら露店の大阪焼きに並びました。が、自分の目の前でいったん在庫切れ。ワンオペレーションで切り盛りするおニイさんは、過労のせいなのか、完全に覇気を失っており、焼き直すのにエラい時間がかかっていました。そんな労苦の結晶である大阪焼きは、仄かな涙の味がしました。それから、ほとんど自動的に足はフルーツパーラーゴトーへ。真の初詣がこれで完了したのでした。
 さて、どうも年が明けたような気がしないのですが、明けたものは仕方ないので、去年のことを振り返りますと、何やら茫漠として記憶の順序も曖昧です。たくさんの人たちと関わることで成り立つ仕事、というのは言うまでもないことながら、毎度痛感する次第です。本年も何卒よろしくお付き合いを賜りますよう、心よりのお願いを申し上げます。

地元感漲る神社

本年の初猫です。この日9匹の猫に遭遇しましたが、
誰も触らせてくれませんでした。         

旅の始まりを予感させる、というほどでもないけれど、
雰囲気満点の写真館。               

あんな路地 
こんな路地

そんな路地 
線路脇の小径はいつだって胸が高鳴る。

東武線は疾走する悲しみであると小林秀雄は
言った(言ってない)。          

素敵な佇まいのスーパーマーケット。


ユニテダビタシオン感満載の都営住宅 
梅が咲いていましたよ。


橋が見える場所を歩く。


今年も辿り着いてしまったフルーツパーラーゴトー。
「3種のいちごの食べ比べパフェ」1,380円
上から紅つやか、あまおう、とちおとめ。
パッと見、見分けはつかず。