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2017年1月2日月曜日

悲情の町

3(火) 東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
15(日) 東京国際フォーラムの大江戸骨董市に出店
22(日) 乃木神社骨董蚤の市に出店


別世界から戻っただけで万事が終わったわけではない
               ーーーーールイ=フェルディナン・セリーヌ

 遠くへ、信じられないほど遠くへ・・もはや夜の果てまで旅をしなくてはならない、という切迫した思いが胸に去来する新年。とか言いながら、昼近くまで寝てしまったので、すぐ近所の神社へ初詣に行ってお茶を濁してきました。で、その足で爽やか下町探訪へ。都内有数の災害危険地帯に指定される路地から路地を縫って、永井荷風の高等遊民的雰囲気を醸し出してるつもりで歩いていましたが、玉ノ井から鐘ケ淵へ抜けるあたりからは、どちらかと言えば、金八先生的な地方公務員性が色濃くなってたかもしれません。ともかく、テーマパーク的なノスタルジーとは明らかに一線を画す屋並みは、人の心を子供のように弱く柔らかくする力を持っているようです。
 浅草寺に辿り着く頃には前のめりになるほど小腹が減っていたので、2億人はいそうな参拝客に戦きながら露店の大阪焼きに並びました。が、自分の目の前でいったん在庫切れ。ワンオペレーションで切り盛りするおニイさんは、過労のせいなのか、完全に覇気を失っており、焼き直すのにエラい時間がかかっていました。そんな労苦の結晶である大阪焼きは、仄かな涙の味がしました。それから、ほとんど自動的に足はフルーツパーラーゴトーへ。真の初詣がこれで完了したのでした。
 さて、どうも年が明けたような気がしないのですが、明けたものは仕方ないので、去年のことを振り返りますと、何やら茫漠として記憶の順序も曖昧です。たくさんの人たちと関わることで成り立つ仕事、というのは言うまでもないことながら、毎度痛感する次第です。本年も何卒よろしくお付き合いを賜りますよう、心よりのお願いを申し上げます。

地元感漲る神社

本年の初猫です。この日9匹の猫に遭遇しましたが、
誰も触らせてくれませんでした。         

旅の始まりを予感させる、というほどでもないけれど、
雰囲気満点の写真館。               

あんな路地 
こんな路地

そんな路地 
線路脇の小径はいつだって胸が高鳴る。

東武線は疾走する悲しみであると小林秀雄は
言った(言ってない)。          

素敵な佇まいのスーパーマーケット。


ユニテダビタシオン感満載の都営住宅 
梅が咲いていましたよ。


橋が見える場所を歩く。


今年も辿り着いてしまったフルーツパーラーゴトー。
「3種のいちごの食べ比べパフェ」1,380円
上から紅つやか、あまおう、とちおとめ。
パッと見、見分けはつかず。


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