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2017年7月27日木曜日

NARUKO -ナルコ- 疾風伝

30(日) 葛飾区青砥淡之須神社骨董市に出店 9時〜17時雨天中止

インスタグラムで店内の商品をアップしております→👃


 連日の暑さでこのブログ自体が溶けてなくなったのかと思っていたら、まだありました。ぜひお目通しくださいませ。
 月・火と店を休んで、出張と称して鳴子温泉まで行ってきました。日々の苛酷な業務に蝕まれた体を、弱アルカリ性のやさしい鳴子の湯で回復させる必要に駆られたからです。というのはもちろんウソで、いくら自由主義経済の世の中だからと言って、ちょっと自由すぎやしないか?との誹りを免れ得ないほどの暢気な自由業。あまりにマイペースなので、本当にこれでいいのだろうかと却って疑心暗鬼になりがちな職種です。
 さて自分にとっての鳴子は、温泉とすばらしい風景と漆工小野寺公夫の住む町。昨年弊店にて開催して好評をいただいた小野寺さんの展示を今年もまたやりますよ、という運びになっておりまして、その打ち合わせというか茶飲み話をしに、とても速い乗り物(新幹線)を使って行ってきたのでした。
 なんでも小野寺さんが逆光オリジナルの商品を作ったとのことで、そんなもの作られても販売責任を取れないじゃないか、と焦りながら駆け付けたわけです。栗材のいいところを使ってベンガラで仕上げたものですが、もったいぶって写真はアップいたしません。というか、撮るのを忘れました。ご案内のDMには載せますので、なにとぞお待ちくださいませ。展示情報は追ってお知らせします。10月を予定しておりますので、手帳のすみっこに「10月。公夫、見に行く」とメモしておいていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。


快適かつ速い乗り物。

尿前の関にある里山カフェ「さとのわ」。元は築150年の
古民家。                      

曇りがちなる旅の空。というか土砂降り。 
宿泊した「みやま」周辺。小野寺さん家もすぐ近く。

石祠や碑が点在しています。



山懐の集落の風景。

通称「風の道」。このまま風に乗ってコート・ダジュール
あたりまで飛んでいってしまいそうな雰囲気。     

フォトジェニックな石祠も。




2017年7月3日月曜日

檬果を喰らった

インスタグラムで商品を紹介しております。ぜひご覧ください→👃

 文月最初の日曜日、有楽町の東京国際フォーラムまで行商に出掛けてまいりました。蒸し暑いなかをたくさんの方にお運びお買い上げいただきました。どうもありがとうございます。仕入れた物が動くのを目の当たりにすると、生き延びる資格を与えられたように思えるのが、この生業。ですから、万感の思いを込めて買った物が手にすら取られない時の索漠たる気持ちも推して知るべしです。上気したり青ざめたり、店主の顔面ウォッチングもまた骨董市の醍醐味かもしれません。などと書いていられるうちは、まだ大丈夫だと思いたいものです。
 というわけで、己を鼓舞するために数ヶ月ぶりの浅草フルーツパーラーゴトー詣でへ。この時期であれば、やはり宮崎産の完熟マンゴーパフェを頼むのが、自分自身への福利厚生として正しい選択だと無理やり思い込みました。あの「太陽のタマゴ」も出ていましたが、3,000円(税込)の値段にはさすがに腰が引けて、1,980円(税込)の方をチョイス。それだって、仄かに甘い罪の意識に苛まれそうな価格ですが。この値段じゃ気の利いた端皿の一枚も買えないのだから、それを思えばべつにどうってことない。とかなんとかブツブツ言いながらパフェを食べてる人物は、まず古物商でしょう。職質にかけたら、古物商許可証が出てくるはずです。とにかく、大地の善きエナジーを凝縮したような果実は、一度は食べなくてはならないものだと思います。マンゴーはそろそろ終わり、間もなく桃が始まる頃です。
 さて、文月です。諸説あるようですが、短冊に詩歌をしたためて、書道の上達を祈ったのがその名の由来だそうです。文字や言葉に縁のある月に、詩誌「カナリス」の最新第5号が入荷しました。主宰のひとり、詩人の藤原安紀子さんが手ずから持って来てくださいました。税込1,080円。逆光にて発売中です。
 では、今週・今月もどうぞよろしくお願い致します。

宮崎産完熟マンゴーのパフェ
マンゴーの栽培は古く紀元前のインドまで遡り、
仏教では聖なる樹とされているそうです。   
6月のある日の店内風景です。



カナリス五号
言葉のエッジが際立つスクエアの判型。