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2018年2月6日火曜日

店を持つということは

インスタグラムで時おりは商品の紹介をしております→👃

 数年前に出た記事の引用の引用の引用ぐらいだと思うのですが、最近あるツイートでサミュエル・ベケットとアンドレ・ザ・ジャイアントに接点があったことを知りました。1953年にベケットはパリ郊外の村に土地を買って、そこにコテージを建てたそうです。その時の大工仕事を手伝った中の一人が、ボリス・ルシモフというブルガリア生まれの男性で、彼こそがアンドレの父親であったと。たまに集まってトランプなんかするような近所づきあいがあったそうです。その息子が12歳でもう180㎝100kgを超えていて、もはやスクールバスにも乗れなくなって、学校に行くのに難儀していることをベケットが知ります。そこでベケットがアンドレを自分のトラックで学校に連れて行くことを申し出たというのが、話の概要です。アンドレ・ザ・ジャイアントは1946年生まれですから、この話は1958年頃のことでしょうか。ベケットは三部作の小説をすでに書き上げ、「ゴドーを待ちながら」もいくつかの劇場で上演されていた頃ですが、未だブレイクスルー前夜です。日の目を見ない孤高の作家と大きな体を持て余す少年のドライブ。二人とも寡黙で、話すことといえばクリケットのことぐらいだったそうです。かつて遠い地でたしかにあったある日の出来事。反芻しては涙が出ます。店とは、未来のベケットとアンドレの出逢いの場であるべきだと思ったのでした。

『ベケット戯曲全集1』『ワット』『蹴り損の棘もうけ』
安藤信也 高橋康也 川口喬一訳 白水社
『プロレス血風録』田鶴浜弘 双葉社         
田鶴浜さんの本は載せておいてなんですが、アンドレは
出てきません。本が出たのが1968年、アンドレの初来日は
1970年の国際プロレスなのです。結構な稀覯本の類いなので
参考までに。                     

巨大なやっとこ
全長72センチ
ベケット的かつアンドレ的なアイテム
アンドレというよりはジャイアント馬場っぽいですね